横浜画塾の理念



創作意欲を触発される自由な環境


「横浜画塾」は、ただのお絵描き教室ではありません。専門学校でも美術研究所でもありませんし、流儀やスタイルを押し付けるような徒弟制度的な工房でもありません。強いて言えば、それは絵を描くことが好きな人たちのためのサロンのような自由な“場”であるべきだと思っています。
本来、クリエイティブ活動というのは健全な「個」の発信です。自然発生的であるはずですし、権力構造とは無縁の「開放」された自由な環境が理想だと思います。しかし、日本の美術環境はあまりにも自由な印象がありません。高い理想を掲げた団体も歴史を重ねるうちに組織化し権力構造化しやすい。ましてや美術作品を投機の対象や税金対策の道具と考える輩など問題外です。
塾生の方々は、年齢層も幅広くさまざまな環境の中で生活しています。親子以上に年の離れた塾生たちが違う視点からいろいろ話すだけでも、他にはないいい関係が生まれます。横浜画塾に来れば立場は同じ。本当の意味で“サロン”化していると実感しています。




目標にあった柔軟な指導


絵を描く目的は人それぞれです。
「横浜画塾」では、高校生を中心に美術系大学受験生の受け入れもします。美術系大学の入試対策と一般の方々の絵の勉強はまったく別物ですから、受験生と一般のコースは時間を分けて行います。(もちろん幼児も別です)
反面、作品を通してお互いに交流することも大切だと考えています。受験生の厳しい基礎習得の過程は一般の方々には驚異でしょうし、受験生にとっては幼児の奔放な作品から得るものもあるでしょう。幼児にとってみれば、大人も高校生もみんなが絵を描いている環境自体が刺激的なはすです。目的は違っても絵の好きなもの同士が刺激しあってお互いに切磋琢磨していく自由なサロン。そして、受講者の目標にあったカリキュラムと指導内容の提供。
それが、「横浜画塾」の理想です。



地域文化活性化への布石


大規模な計画都市は決して嫌いではありませんが、どうしてもハード優先で開発が進み、一見、近未来都市のように美しいのに文化的深度のない環境になってしまった街をよく見かけます。そういう意味で、港北NTはまだ開発途中ですから、今からソフトの開発・育成に着手し住民意識が高まれば文化的深度は自然に生まれてくると思います。そのためには、活動の拠点(人と場所)が必要です
「横浜画塾」は“絵の学校”という機能だけではなく、「横浜画塾」に集まった人たちを中心に、地域に対してさまざまな文化的アプローチを仕掛けていくボランティア活動の拠点という機能も持てるようになればと思っています。画塾生の展覧会はもちろん、先端で活躍するアーティストを呼んでのイベント開催など地域のアート文化活性に貢献できるようなクリエイティブな活動を、いっしょに実現しましょう。



受験生へ


各美術系大学の入試傾向も教授陣の新旧交代や少子化が進む中で、大きなうねりが起き始めています。昨年までの傾向が今年は通用しない事態も起きて不思議のない状況です。はっきり言えることは、入試突破技術だけで入学しても、本人のためにも大学のためにもならないということ。
某国立大助教授に聞いたところ「デッサンや平面・立体構成では資質を見ることは難しい」「近いうちに試験方法を変える動きが出てきている」と言っていました。

重要なのは、試験に受かることの前に、自分が何をやりたいのか、それをどうやって実現するのかをクリエイトする姿勢なのです。私たちは入試突破のお手伝いはもちろんします。それとは別に、アートに関わる世界で生きていくための大切な心構えを一線で活躍するクリエーターやアーティストと交流することで体感して欲しいと思っています。いろいろな体験を通して、世の中に通用するアーティストを育てたいのです。