陰の濃淡で追いかける傾向にあったHさんでしたが、終盤悩みに悩んで“かたち(立体とか空間の意識)”でとらえるきっかけをつかんだようです。画面上でではなく自分の中で格闘するタイプのHさん、いいストレスを感じながら前向きに解決していますね。完成です。
かなり試行錯誤を繰り返し、筆運も重くなったHさんでしたが、頬の側面の調子のメリハリに注意をしながら描いていくと表情がグッと似てきました。骨格を意識し始めた結果です。
マルスが10Kgぐらい減量した感じですが、輪郭は変わっていません。頬の膨らみ具合の違いだけで、こんなに印象が違うのです。
マルスの均整の取れた顔立ちが最もわかる場所ですが、反面、白人の特徴である「長頭形」(顔の横幅よりも額から後頭部の長さが極端に長い頭の形)を表現できないと平らな顔になってしまいます。輪郭線や明暗だけを性格に追っていってもダメなので、「空間把握」や「量の把握」が必要です。
※ホクロのように打ってあるドットは「奥行き」を感じてもらうためにつけました。それぞれの位置関係の比較をするためです。
ちょっと「思い切り」を期待して、塾長の「ぶち壊し」を入れてみましたが、きれいに「復旧」されてしまいました。(笑) もう少し画面上で“格闘”して悩んで欲しいくらいです。
まだまだ、始まったばかりです。来週の“格闘”に期待しましょう。
デッサンは高校時代に美術部でやって以来と言うHさん。さすがに形に対するこだわりは、経験者とわかるバランス感覚。でも、経験者だけに画面上でのガムシャラな“格闘”がなかなかできないようです。なんとか「まとめよう」としているのか、慎重すぎるくらいです。

11月20日入塾 Hさん(女性)の場合

Hさんは、高校時代美術部で勉強されたことのある方です。でも、高校卒業以来デッサンはやっていなかったということで、慎重な筆運び(炭運び?)でスタートです。


青年マルス(首像)


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